2005-10-11 第163回国会 衆議院 郵政民営化に関する特別委員会 第4号
最近、宮台真司という売れっ子作家、社会システム論の作家が、過剰流動性とか、ややこしいことを言っています。地域社会がばらばらだということですね。ですから、そういったことを考えると、郵便のネットワーク、農協のネットワーク、大事なんじゃないかと思います。 これは、最近、宮本常一さんという民俗学者がブームになっています。
最近、宮台真司という売れっ子作家、社会システム論の作家が、過剰流動性とか、ややこしいことを言っています。地域社会がばらばらだということですね。ですから、そういったことを考えると、郵便のネットワーク、農協のネットワーク、大事なんじゃないかと思います。 これは、最近、宮本常一さんという民俗学者がブームになっています。
したがって、そういった観点からも社会システム論的にも、そういう社会法益を守るその責任を、いまだ十八歳未満にしてそういうパワーを秘めてしまっている人たち一人一人に求めるのはいかがなものかと思うんですが、いかがでしょうか。
現実に、世界でも多くの社会学者、例えば、「リスク社会論」というものを書いた、リスク社会という言葉を提言したウルリヒ・ベックや、社会システム論のニコラス・ルーマン、あるいは「第三の道」で第三の道を提示したアンソニー・ギデンスなど、そうした世界の社会学者というものもリスク問題に着目しているわけであります。
私が影響を受けました、書物を通じてでありますが、影響を受けた経済学者の一人に、アメリカのケネス・ボールディングという人がいますが、この人の書いた書物の中に、大変ユニークな社会システム論を展開しておられるのですけれども、どんな社会でも本音と建前の食い違いというのはあるんだと、これをなしにするわけにはいかないということを、アメリカ人なんですが書いているんです。
さらには、私は社会システム論を専攻する立場から申し上げますと、これまでの経済社会、日本は非常に高度経済成長で豊かな社会を築いたわけですが、これまでは生産、流通、消費が使い捨て型のワンウエー型の経済だったわけです。これを環境に負荷をかけない循環型の経済に社会システム全体、生産、流通、消費を再構築していく、こういう方向に経済の仕組みを変えていくということが必要である、こういうふうに考えております。
高齢化社会、活力があり、みんなが安心して住める、しかも日本のパワーは落とさない、どうするのかと考えますと、制度論中心から、社会システム論というと言葉はなんですけれども、何か社会のあり方論みたいな大きな視野が必要ではないだろうか。国が中心になってやる制度論という形にどうしてもなりますけれども、これからはやはり自治体、地域のウエートというのは非常に大きくなると思いますね。